暮らしの種まき

35地区、400世帯の住宅団地

宮城県石巻市は東日本大震災の最大規模の被害を受けた地域です。2005年に1市6町が合併し、津波により旧町区分で平野部の1市である旧石巻市とリアス式海岸の半島部の4町である旧北上町、旧河北町、旧雄勝町、旧牡鹿町が被災しました。人的被害規模は全国の1/5が石巻市であり、建物被害は震災前を100%とすると約76%が被災しています。半島部の低平地は殆どの地域が2.0m以上の浸水被害に遭い、災害危険区域指定され、今後の住宅の建設が禁止されています。

河北団地は河北ICに近接し、仙台市内から三陸道で1時間程度の旧河北町に位置します。北上・河北・雄勝半島部の付け根に位置し、交通の利便性、病院への近接性、買い物のしやすさなど、生活をするうえでの利便性が高い場所です。移転者は計410世帯、内訳は北上町からは11地区・20世帯、雄勝町からは20地区・230世帯、河北町から4地区・160世帯(2014年5月時点)が予定されています。移転者の多くは自分の土地が災害危険区域に指定されたため、そのまま暮らしを継続することはできなくなった結果、震災後の住まいとして河北団地を選んでいます。移転世帯の約61%が災害公営住宅の予定でおり、多くが高齢世帯となっているのも特徴の一つです。

移転者は、地形と集落規模・生業と漁業形態により、集落の性格ひいては人の性格が異なる場所から移転してきています。自分たちの先祖が暮らしていた場所を離れるものの、もともと住んでいた地域に対する想いのある人が一つの場所に集まるのが河北団地です。そのため、できる限り集落ごとにまとまった区画を作り、動線が交わる計画とし、主要なところに歩道や公園を設置して見守りや挨拶のきっかけ創出の街路デザインをしています。

河北団地は2017年4月から三工区に分かれ、順次宅地(土地)引き渡しが行われています。

計画は行政職員・市民から構成される二子団地まちづくり協議会で話し合いを行い、意見交換のうえで立案しています。

Project Titlel: 30 village・400 House Relocation Planning “Kahoku Area”
Client: Ishinomaki City
Location: Miyagi, Japan
Program: Residential Area Design
Project Member: Teppei Kobayashi(Master Plan, 風景屋 ELTAS), Katsuya Hirano (Adviser, IRIDeS Tohoku Uni)
Site Area: 111,275m²
Category: Planning
Link: https://note.mu/jp_fuukeiya/n/nf1d8fb69f8eb?magazine_key=m4a7f07749059